2013年1月13日 (日)

ハーモニカホルダーを追い求める理由

あこがれの人が使っている物 

ぼくの物への執着は、異常なまであるかもしれない。夢中になるし、とてもわくわくするし、ほしいものを手に入れたい願いと、探している途中の様々な別の発見などが、実に面白いのである。

 ぼくがほしい物は、どんなものであるか?それはあこがれからきている。あこがれの人物が使っている物。あこがれの人が、これだ!と思って選び、その後愛用し続けている物に、ぼくはすごく魅力を感じる。大切なところは、あこがれの人が使っている物を片っ端からシラミツブシする感じではなく、愛用している感じがにじみ出ている物に惹かれるのである。そして、「それを自分も使いこなせたならば、その人に近づくことができるかもしれない!」と勝手に感じて勝手にほしがる。そこにぼくの、男のロマンがある。

 きっかけは勝手な解釈!

 そもそものはじまりは、あこがれのミュージシャン、ボブ・ディランがきっかけである。彼が1960年代に一人ぼっちでステージに上がって観客を静まり返らせている頃に使っているギターが、何なのか知りたくて調べだしたのがはじまりである。

 ひょうたん型の小ぶりのナチュラル仕上げのギターを、腕がネックと平行になるくらいに、ボディのほぼサイドの付け根から抱え込んで手首でかきならす奏法にしびれたのがきっかけである。
 小ぶりなので高い位置でかるって抱え込むと、真横から腕を突き出してもホール付近まで手が届くのである。

 何より、ギターとボブとの一体感が感じられた。一人ぼっちでステージに上がるのではなく、ぼくは、ボブがギターと一緒に上がっている感じがとてもした。
 ハーモニカも忘れてはならない。ハーモニカは、首からさげるホールダーに着けられており、ぼくにはお守りの首飾りのように見えてしまう。ハーモニカホールダーは、演奏以外には当然首に下げることはないわけで、ステージのみにさげるお守りのような感じがする。「これがあれば、おれは何も怖くない」のである。これはすごいぞと思った。
 ボブはギターやハーモニカと共に、息ぴったりの最高のひと時を楽しみ、観客を感動させるのである。なんというすごいことだ!
 この勝手な解釈を自分に反映させたら、とても面白いだろうと思ってしまったのである。

 ボブのギター

 このボブのギターを自分なりに調べた。調べていくうちに、到底手に入らないものだとわかった。それで勿論あきらめることとなるのだが、とても面白いことがわかった。
 このギターは1930年代製で、1960年代当時から計算しても30年物のヴィンテージギターだったのである。
 しかも、初のシグネイチャーモデルとして作られたタイプだという。シグネイチャーモデルとは、ミュージシャンの名前がついていて、そのミュージシャンが特注、または共同開発などをしたものを反映させて同人をたたえて商品とするモデルであると解釈しているが、これはそのはしりなのだ。いわゆる特別仕様である。が、このボブのギターは、後に細工を加えて改造しているらしく、トップがナチュラル仕上げなのは、後に仕上げ直したものらしい。ピックガードも同様、おそらくその後からつけられたものらしい。

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 なぜこのような変更を加えたのかは謎であるが、改造されたギターと同じタイプの物など手に入れることなど、自分も同じ経緯で改造する以外に不可能であるではないか。もうどうもしようがない。これは、なんとかっこいいことなのか!このようなニュアンスにぼくはたまらなさを感じる。面白いっ!

 ギターの修理専門店でこのギターは何だ?という質問をしたことがある。が、「わからない」と即答だった。忙しそうなタイミングで質問をしたので、彼は若造にうてあう暇がないという気持ちでそう返事していたのかと思っていたが、今考えてみると、厳密にはわからなかったのだ。なるほどと今になって思う。

 このギターのエピソードの中で、彼がヴィンテージギターを愛用していたところにぼくは最も刺激された。
 ぼくは、自分がぐっと来る音の出るギターをほしいと思った結果、7、8年前、ヴィンテージギターを持つことにした。ヴィンテージギターといっても、悪く言えば中古だ。古ければ古いほど、誰が使っていたかも、どこで使われていたかも、見当もつかない。しかし、前に使っていた人によって育まれた音が、ぼくを捉えたのだ。本当に求めていたものを手に入れた実感を、ボブのギターをヒントにできたことを勝手に光栄に思うのである。そして、このギターを手に入れたことは、この音を受け継ぐという作業をしていくということや、さらにより深い音を育ませていく作業を自分がするのだという力がみなぎりを与えてくれたのだ。そしてそれは現在進行している。

 アクセサリー

 ぼくは、首飾りや指輪、腕輪、ピアスなどのアクセサリーには興味がない。
 だが、ハーモニカホールダーは自分にとっての価値あるアクセサリーだと思う。きっかけは、先ほど述べた、ボブの初期の演奏スタイルの心境を勝手に解釈したところからはじまっている。

 ぼくはステージに上がるときは勿論緊張もするし、多少ドキドキする。が、犬と猿とキジのように、ギターとハーモニカと、ハーモニカを手ぶらで吹くことのできるハーモニカホールダーをお供に上がれば、それは向かうところ敵なしとなる。なんといっても、一人ぼっちのぼくに大勢の中の一人一人が向き合ってくれることのできる、魔法の道具なのであるから、楽しくてしょうがなくなる。

 この3つの道具は、自分を歌と演奏で表現するための道具であり、これらは特別なアクセサリーと言うこともできる。ギターに関しては、音にこだわり、ヴィンテージを手に入れた。ハーモニカは、10ホールズの代名詞というべき物を使用している。

 3つ目に入れているハーモニカホールダーにもこだわった。と言うよりぼくは、ハーモニカホールダーに一番こだわってしまった。
 ハーモニカホールダーにはいくつかのサイズがあり、それは、ハーモニカのサイズに合わせて作られていると言える。大きなハーモニカが装着できるホールダーは、それより小さいサイズの物は当然装着可能である。たいてい10ホールズの小さいハーモニカをホールダー装着で演奏するプレイヤーが多いが、ホールダーのサイズは10ホールズが有り余るほどの大きな物もよく売ってある。

 ハーモニカホールダーに対するあこがれは、ボブにさかのぼる。ボブの使うホールダーこそ、なにかアメリカの揺るぎないステイタスを象徴するアイテムなのでは?と空想し、したためていた。
 
 その後ぼくは、二ール・ヤングの使用を知り、日本では岡林信康の使用を知り、どんどん興奮が上り詰め、それについて調べていくことになるのである。

エルトン ハーモニカホールダー

 インターネットが、とうとう「あこがれ」を突き止めた!性格には、インターネットの力を借りざるを得ない残念な気持ちで挑んだ。なぜなら、パソコンは嫌いだからである。と言うものの、このあこがれを探すのに、20年は経過しているのだから、これでなければお蔵入りと思った。
 しかし、これまでの調査の奮闘もしてきた。実物見ることができた二である。お目にかかったのは偶然であったが、それは4,5年前のことである。(このことは、本ブログのカテゴリーのハーモニカホールダーで述べている)やっとここまでたどり着くことができたと思って大興奮である。が、所有者本人がメーカー名を覚えておらず、手がかりはその形や使っている他のミュージシャンからの情報であった。

 インターネットでヒットした検索キーワードは、
 「ヴィンテージ」!
 ハーモニカホールダーごときにヴィンテージなどあるはずがないだろうと思いつつも、これを付け加えてみた。
 いくつか少ない結果の中から、Elton と言う文字があり、これを突き止めたときはうれしかった。

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 いろいろみていくうちに、このメーカーは、上図のようなハーモニカの音を大きくするメガホンのようなハーモニカ用アクセサリーの会社だったようだ。音響設備などなかった時代の、今じゃすたれて当たり前のような、すごく懐かしい代物と言った雰囲気である。かなりうなずける資料を発見できた。
 

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 こちらの上記の2タイプのホールダーが首かけのタイプである。やっとたどり着いたときは、泣けた。泣いた!
 上写真は、ホールダーを上から見たところであるが、上部が短い幅で折れ曲がっている。これによってハーモニカを挟む受け板部分からはみ出すような長くて大きなハーモニカでも装着可能な、全てのサイズ使用可能タイプ。
 下写真は、ボブがタバコをハーモニカと挟んでいる(1965年頃のボブ・ディランの写真から)のと同じタイプのものとほぼ断定できる。
 なお、2つのホールダー受けの板の表側には、見えにくいが、ELTONのロゴと、特許番号と特許申請年月日(上:1967云々、下:1929云々)と刻まれている。この刻まれ感!アメリカを彷彿させる、と盛り上がってしまう。
 エルトン社は、ギターハーモニカホールダーと言うのも商品にしていたようだ。

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 上写真がそれの箱だ。なんとも絵のチープさが面白い。おそらく、この商品は、首賭けタイプに比べて、機能面において考えても、売れてなさそうである。
 が、面白い写真を本屋で目撃したのだ。ビートルズが結成50年を向かえ、いろいろな関係本が飽きることなく山のようになっているコーナーで、立ち読みした本の中で、ジョンが彼のリッケンバッカーにこのホールダーを装着しようとしている写真を見つけてしまった。面白い。ちょうど、ジョンが「アイム ア ルーザー」をホールダーを使って演奏している頃である。こっちのタイプも一応使い勝手を確かめてみたのだろうか。

 けれども、エルトンのような日本には決して出回ることのないものづくりメーカーが無数にある気がして、ワクワクするきっかけも作ってくれた。十数年前にいろいろな楽器店をまわって、探し回ったが、見つけられるはずがないのも納得できた。アメリカへ行かない限り手に入らないだろうとあきらめかけていたので、インターネットはすごい!かなり怖い。
 ぼくにとって、インターネットはもうほとんどの役割を今回の偉業で果たしてくれた気がする。と言うわけで、ぼくのインスピレーションの源を手に入れることができた。
 
 おかげで、ぼくの三種の神器がやっと揃っての2013年となった。心持が全く違う。これは本人にしかわからない、曲作りのような楽しい充実感である。
 
 一体、このような思想をこのように長々文章にしてしまって、なんなんだろうか。おそらく、このようなことを追求したいがために歌を作り、歌っているのだと思う。

 執着。それは想像を超えているかもしれない!

 2013年やないけいを宜しくお願いします!

                                                     やないけい
 

 

   

 

 

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2011年9月 9日 (金)

ハーモニカホルダー研究第一人者より

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 グーグルで「ハーモニカホルダー」で検索すると、ぼくが出てくるみたいだ。
しかも
この画像は、今使っている自作のハーモニカホルダーを作っている最中の頃のだ。でてくるからといって有名でも何者でもないが。
 
ぼくは、未だにホンモノの、そのハーモニカホルダーがほしい。見つからないから、自分で作ってしまって、一応満足して使用しているわけだが、やっぱりホンモノがほしい。

 参考までに、ぼくがほしいそのハーモニカホルダーは、1970年ころから1985年頃まではおそらくアメリカで販売されていたと思われるものである。
本ブログで自身のハーモニカホルダー研究で詳細は書いたが、付け加えも兼ねて、これまで同じホルダーを愛用している(していた)ミュージシャンの、ぼくが知っている範囲を紹介しよう。

まず、ボブ・ディラン、で、ドノバン、ニール・ヤング、近場でグラハム・ナッシュ、ドク・ワトソンやトニー・ジョー・ホワイト、日本人では、岡林信康、友部正人、豊田勇造、シバなどの面々である。
10名の人々が使っているのを、ぼくは映像か実際に目で確認した。

 これらのすごいメンバーの中に、おなじハーモニカーホルダーで仲間入りしたいのである。これがささやかな自分への音楽に向けた緊張感としたいわけだ。欲しい。持っている人がいたら、「これのことだろう」と、譲って欲しい。¥は応談で。というか、日本に一体これがあるのかどうか怪しい。が、アメリカから少しは何らかの形で流れ込んでいるはずだと思い、待ち続けているわけである。欲しい~

ハーモニカホルダー研究第一人者 やないけいよりMiniminihanomika

 今後のライブ情報です。

■2011年9月10日(土)北九州 諏訪一丁目公園

第34回「夢二祭り」

出演:やないけい、他

観覧無料

詳細未定

※竹久夢二が八幡製鉄所に勤務し枝光に住んでいたことから、夢二の歌碑がある諏訪一丁目公園にて毎年開かれているお祭りです。いろいろな露店が並びます。

場所:諏訪一丁目公園(北九州市八幡東区諏訪一丁目1番)

■2011年9月22日(木)小倉cream

出演:島津田四郎、やないけい、藤井邦博

open18:30/start19:30

\1,500(+1order)

北九州市小倉北区馬借1-15-8藤本ビル1F

tel:093-533-3311

■2011年9月25日(日)薬院 UTERO

「Sound Without Equal」

出演:MIKEY JOJO ATTACK、ニール☆UMA、if MASAKA、blown bems、プール

open19:00/start19:30

前売1,500/当日2,000(+1drink)

福岡市中央区高砂1-22-2アーク七番館B1F

■2011年10月2日(日)福岡 紺屋2023ビル

ビルまるごと音楽フェス
紺屋2023 × wood/water records
music Apartment 2011」

※ニール☆UMAで出演します

開場14:00/開演15:00 料金:前売\2,800/当日\3,300

会場:紺屋2023(福岡市 中央区大名1-14-28 第一松村ビル)
出演: エマーソン北村/YOMOYA/サイトウコウリョウ/awamok/Autumnleaf/mahos/倉地久美夫/とんちピクルス/Nomson Goodfield/lem/if MASACA/ミワサチコ/マルヤマモモコ/ニール☆UMA 他
DJ:坂本裕紀 (tristessa)/稲益 修(trouville)/泉哲雄(trouville)/井手啓吾(PEANUTS RECORDS)/
松尾宗能(PARKS)/オマー/ドラゴン/ユイツ(asoboys)
映像:原茂樹(日田シネマテーク・リベルテ)
food&drink:cafe sones 
http://musicapartment.org* under construction
チケット予約・問い合わせ  wood/water records :
woodwaterrecords@hotmail.co.jp
(日程、お名前・人数・連絡先をご記入の上ご連絡下さい)
TRAVEL FRONT (紺屋2023事務局): 092-984-6292

 http://wood-waterrecords.com/
 http://konya2023.travelers-project.info/

【主催】ミュージックシティ天神実行委員会
【企画・制作】wood/water records
【協力】紺屋2023

■2011年10月10日(祝月)黒崎 Real Deal

詳細未定 ※ニール☆UMAで出演

■2011年10月16日(土)北九州 河内小学校

※河内地区の敬老会にて魚座(バンド名)のマナヤング氏と演奏

■2011年11月6日(日)北九州 「まつり起業祭八幡2011」

場所:八幡東区大谷球場周辺

※ソロで出演します。

詳細未定。決まり次第お知らせします。

※「ニール☆UMA」はやないけいがギター、ボーカル、ハーモニカで参加しているバンドです。

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2007年8月17日 (金)

ハーモニカホルダー研究報告だ

07081915p1000067  ハーモニカホルダ研究報告だ。

ただいま、自らの手で、レプリカのホルダを作製中。ホームセンターにて、適当な針金を購入。金属加工は、博多の某地下室にて、おやっさんに手伝ってもらいながら製作に没頭している。                                     

  やはり、”寸法”というのは、”モノ”を形作る上で、もっとも大切である。葉書のタテ×ヨコのサイズは、黄金比と呼ばれ、人間にとってもっとも心地よい長方形の比率として、昔から使われてきた。然して、僕が思い馳せてきたハーモニカホルダ比(と言おうか)、つまり寸法は、僕の中では焼きついて離れなかったのだ。それで、完全なる原寸での再現をどうしてもやり遂げたいのである。                                                             

  写真は、名付けて、”タイプⅡ”である。

このように名付けたのには、理由がある。それはタイプⅡの原型である”タイプⅠ”の存在があるからだ。ボブ・ディランがフォークのプリンスと呼ばれだした頃にぶら下げていたハーモニカホルダが、まさに”タイプⅠ”だと推測している。その形状はいたってシンプルで、現在市販されているホルダの各々とハーモニカとのジョイント方法は同じである。このタイプⅠを改良したのが、僕が追い求めていたそれである。これはあくまで僕の憶測であるが、”寸法”研究によって、ほぼそう言えるのである。よって、今回、”タイプⅠ・Ⅱ”セットの拡大研究に進展した。

研究の成果は、この二本のホルダ作製が終わったときにお知らせすることにしよう。

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2007年5月25日 (金)

ホルダー復刻大作戦

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ハーモニカホルダー復刻大作戦!!やりとげましたぜ!

これまでの私のハーモニカホルダ研究の発表の場がもてるのも、百聞は一見にしかず!パソコンのおかげで見りゃわかる、見せりゃわかるということです。

もう、得意になって演奏している写真と、某ボビーさんとの比較写真を見て下せえ!22_4これらの写真を見てPhoto_66 くださっとる方々、おいらの拙い夢の実現お披露目に付き合っていただき、真のことありがとござります。

ウンチク垂れるよか、 もう出来たので感無量!というよか、エネルギーかなり使ったので、お暇をもらいたいくらいほっとしておりやす。もちろん、冗談ですが!あとふた言だけ!

"ここまでやるヤツはおらんぞ、みんなわかっているとおもうがね!”

          

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2007年5月15日 (火)

ハーモニカホルダ復刻作戦への過程

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去年の11月に、豊田勇造さんのライブが、博多駅の近くのライブハウスであって、僕は前座をさせてもらった。

豊田勇造さんのことを、全くしらなかったぼくは、強気に構えていて、顔もわからないので、どんな歌うたいの顔なんか拝んでやろうやんか、という勢いだった。その日、

豊田さんは僕の尊敬する人になった。

………豊田さんは、高田渡さんと同じ年で、いいお付き合いをしてらっしゃったようだ。これは、本人に聞いた話ではないが、ライブで歌っていた歌コーヒーブルーズが物語っていたので、間違いないだろう。

高田渡さんをご存知の人は話がはやいが、豊田さんは、1949年生まれの所謂、フォーク全盛期の立役者なのだ。ぼくは京都の「拾得」という(30年以上やっているらしい)老舗ライブハウスで一度ライブをしてみたいのだが、豊田さんは、出来た当初からそこでやっている、「拾得の豊田勇造」とよばれている、というのだ。これは、僕と同じく、豊田さんのライブの時に前座をなさった、美和けんじさんが教えてくれた。美和さんは、豊田さんの大ファンであるということを、わかりやすくさらけ出していた。

………で、やっと話の本題である。豊田さんが持っていた
ハーモニカのホルダは、あのニールヤングや、ボブディランとかが70年代に使っていたそれだった。豊田さんがライブのリハーサルの時に、ホルダを取り出した瞬間、叫んでしまった。短く、おおきく、「アッ」と。豊田さんが30年くらい前に、ニューヨークで手にいれたのだそうだ。僕は、10年以上前から、そのホルダを手に入れることが、僕のちいさな夢なのだ!それを目の当たりにしている。これは、正にあこがれの人に会った心境なのだ!(まあ、ぼくはおわかりのように、ソコのところの感覚が少しずれているが、まあいいではないか。)僕はその時、悪いが個人的にもう前座どころじゃないなと、そこで思ってしまった。おかげで、ぼくの演奏はボロボロだった(今だから理由を話すのだが)。

話は少し戻るが、ホルダを見つめるぼくに豊田さんは、少し引いていたが、僕がすかさず、友達にソレに似せてつくらせたホルダをお見せする(金属工芸家の友達にオリジナルのハーモニカホルダをつくってもらったもの)と、つくることができるんだねと、興味をもってくれた。ぼくのハーモカホルダに、ではなくて、ぼく自身に。豊田さんは、僕のボロボロの演奏も客席で率先して音頭をとってきいてくれた。………僕はそんな気さくな豊田さんのすばらしい人柄のおかげで、そのホンモノのハーモカホルダに手を触れられなかった。ホンモノが持っていた道具だったからだ。

………だが、僕にとってこれはすごい収穫だった。野望が浮上!ぼくのためだけの一品だけの復刻作戦が、ライブの次の日から、ただ一人、実現すべく動き出したのである。そして、友達の金属工芸家の協力が、………あれからはや半年がもう過ぎようとしている。ハーモカホルダ復刻作戦の結末はいかに!!

次回を好ご期待!僕ただ一人が、ただ事ではないのである。

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2007年4月 4日 (水)

手に入れたいもの

手に入れたいもの
今1番やないが手に入れたいもの

ボブディランや二-ルヤングがつかっている、先が折れ曲がったハーモニカホルダ。

みつからないので友達の鍛冶屋につくってもらったが、折れてしまって今テープでとめてつかっている。あたらしいのがほしくてほしくて毎日ハーモニカに思いを馳せ過ぎている。

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